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応援企業紹介|LIDGEHAUS株式会社

※〈応援企業紹介〉の記事では、就職氷河期世代の方々をはじめ、就職や転職活動に向き合うみなさんを応援する福井県内の企業を紹介していきます。採用に対する企業の考え方や、転職経験のある方々の体験談から、ぜひ明日に向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。

今回は、福井県おおい町を拠点に、主に個人住宅の設計・建築を行うLIDGEHAUS株式会社の新谷社長と桒原さんにお話をお伺いしました。
 

■社長のお話|新谷 大輔さん

ー新谷さん、本日はどうぞよろしくお願いします。さっそくですが、現在御社で働かれている従業員さんの人数とおおよその年代構成を教えてください。
 
よろしくお願いします。

現在はパート5名を含む18名が弊社で働いています。

平均は約40歳ですね。これまではぼくが平均年齢を下げる役割だったのに、いまでは若いスタッフがどんどん入ってきてくれています。

男女比は4:5で女性の割合のほうが多いです。この業界にしては女性比率が圧倒的に高いですね。意識しているわけではないんですけど、自然とこうなってました。

ー普段の採用はどのような形で行っていますか?

実は採用をしようと思って誰かを採用したことってほとんどないんです。

現場監督とか営業職の募集を出したこともありますけど、必要に迫られたものではなくて。本当に人材がほしいときは、自然とそういう話がくるんですよね。

例えば今日一緒に話をしてくれる桒原さんも、「もっと営業を伸ばしたい」と思っている時期にうちの奥さんが「いい子がいるんやけど」と言って紹介してくれて、一旦アルバイトで入って、それから一緒にやろうかという感じで正社員になってくれました。

いま弊社にいるメンバーの半分くらいが、元々お客さんだった人ですね。家を建ててる最中とか建て終わったあとに「一緒に働きたい」って言って入ってくれた人が多いです。

ーすごい話ですけど、「働きたいです」と言われてすぐに採用できるものなんでしょうか…?

ぼくの場合は「働きたい」と言われたら「まかせて」といって採用しますね。

それはぼくの人生の中の縁やなと思ってる部分もあるんで。

その人にできることで会社に足りないところを一緒に補っていくような形で働いてもらってます。

元々、営業も設計も工務の段取りも原価管理も、年間十数件をぼくひとりで全部やってきました。なので、営業を誰かがやってくれたりとか、設計を誰かが代わりにやってくれるとなったらその分ぼくのキャパが大きくなって他の仕事ができるようになるじゃないですか。

そんな感じで、ぼくの中のできる範囲を切り売りしてるっていう感じですね。

ー採用の仕方も含めて、そういう方針でいくという構想は元々おありだったんでしょうか?

いや、全然ないですね。売上を上げていこうとも全く思っていなかったので。

ただ会社としてお客様に選んでいただいているのであればそれに全力で答えるし、ぼくにできることや誰かと一緒にやることでその影響力の範囲をどんどん伸ばしていけるのであれば結果としてこの地域に貢献できるのかなと思ってやってきています。

貢献っていうのは、直接的に地域に奉仕をするという意味ではなくて、弊社で働いてくれる人が増えたり、間接的に付き合ってくれる人が増えたり、この会社がちゃんと成り立つことで周りの人たちを直接的もしくは間接的に幸せにできるなと思ってるので、もうそれだけですね。

 ーこれから就職活動や転職活動に向かわれる皆さんに、新谷さんからお伝えしていただけることがあればお願いします。
 
ちょっと趣旨とは違うかもしれないですけど、まずは経営者が変わるということが大事なことだと思います。

転職活動や就職活動されている方って、もういろいろ頑張られていると思うんです。いろいろリストを見て調べて。

でもその会社がどんな会社かって実際わからないじゃないですか。

ご縁もあるとは思うんですけど、入ってくれる人にいかに事前に共感してもらえるように自分の言葉や姿勢で伝えられるか。

あとは、信じて任せるっていう姿勢。チャレンジしようと思える心も、チャレンジできる環境がないと生まれないですよね。

正直会社としたら入ってすぐの人にいろいろ仕事をまかせるっていうのはマイナスですけど、そこを飲み込みながらしっかり任せられるかどうか。

そういう意味ではちゃんと企業のほうが変わっていかないといけないと思います。

それを前提とした上で求職者のみなさんにお伝えできることがあるとすると、やっぱり自分のことを解決できるのって自分しかいないっていうのはずっと思っていることです。

人のことを変えることはできないし、自分の人生を変えるのは自分しかいない。

そう気づいたのであれば根拠のない自信をもって一歩踏み出してみてほしいですね。

日本の社会って失敗したからといって死ぬことはないんです。

誰かが拾ってくれたり、助けてくれる制度がありますから。

そこに甘んじて、まず踏み出してみる。

やろうと思ったところがターニングポイントだと思います。

ー新谷さん、ありがとうございました!

■転職経験者へのインタビュー|桒原恵利華さん(36) 

ー桒原さん、よろしくお願いします。 LIDGEHAUSに入社されるまでの来歴を簡単に教えていただけますか。

元々は接客とか販売とかそういうお仕事をしていて、この会社に入る前はドラッグストアで働いてました。

そこではフルタイムのパートとして働いていたんですけど、子どもが生まれたり夫が独立するというタイミングも重なって、自分が安定した収入を得ないといけないということで正社員としてどこかで働きたいなと思っていました。

そのままドラッグストアでも正社員になれたと思うんですけど、シフト制というのが子育てと相性が良くなかったり、社員になることで地元じゃない遠方の店舗に異動しないといけなくなるリスクもあったりして。

地元で正社員で働くとなると転職かなぁと思っていたときに社長の奥さんからそういう(お誘いの)話があって、初めはドラッグストアで働きながら広報のサポートのような感じでインスタ発信のお手伝いをさせてもらっていました。

すごく単純なので自分がインスタに上げている住宅をみて「素敵やな」って思い始めたらどんどん意識がそっちに向いていって(笑)新しいことを学ぶのも好きだったので楽しかったですね。

それがちょうど産休中のことなんですけど、産休が明けるタイミングで転職するかどうするかを決めないとという思いが自分の中にあったので、そのときに社長といろいろ話をさせてもらって。

働き方についてはやることさえやってくれれば勤務時間や勤務場所はこだわらないよという話もあって、そのときは全然イメージもできてなかったんですけど、そういうことも含めて快く「一緒に働こう」といっていただけたので、とりあえずやってみようというのがきっかけでした。いまは入社して2年が経ちます。

ーありがとうございます。LIDGEHAUSではどんなお仕事をされているんでしょうか?

名刺にはプランナーと書いてあるんですけど、わかりやすく言えば営業です。

家を建てたいですと来られたお客様の初回接客から引き渡し、その後のサポートまでさせていただいています。

叶えたい思いがあって弊社に来てくださったお客様から「暮らしの中にこんな悩みがあるから、こんな家をつくりたい」という話をずっと聞いてきている思い出があるので、建物を引き渡すときはなぜかこっちのほうが感極まってしまうような場面も多いですね。

「担当が桒原さんでよかったです」とか、打ち合わせがスタートした段階で「お任せして大丈夫だと思いっているので、よろしくお願いします」と言っていただけると、そういう信頼関係ができていることにやりがいと喜びを感じます。

―これまでにされていた仕事とは全く違う分野の知識やスキルが必要だと思うんですが、そういったものはどうやって身につけていかれたんですか?

どうやってですかね…。会社というとマニュアルがあることも多いと思うんですけど、ここでは本当に実践を積みながら覚えていったというか。

難しい場面だなと思ったときには社長が助けてくれるので、やり方というよりは会社が大事にしていること、言ったら「お客さんの理想の家が完成して、そこで幸せに暮らしていただくこと」っていうことさえ間違えてなければなんとかなるというので2年間やってきました。

 ー仕事をする中でプレッシャーを感じることはなかったですか?

プレッシャーがあったほうが頑張れることもありますよ。

私の場合はお客さんがいて、お互いがお互いの味方であるっていう関係性をつくることが最初の仕事内容なんです。

逆にいうとそこがうまくいかないと落ち込んだりもするんですけど、そのときは社長に対応してもらったり職場の仲間に頼ったり、誰かしらに助けてもらいます。

あとは、何かを変えようと思ったらちょっとしたストレスはつきものですし、与えられた環境の中で居場所をつくったりスキルを身につけるのは自分しかいないですよね。

ー最後に、これから転職活動や就職活動に向かわれるみなさんに、桒原さんの経験などからお伝えいただけることがあれば、よろしくお願いします。

普段の自分は子どもにとっての「お母さん」だったり夫にとっての「奥さん」だったり何かしらの属性を持った自分だけど、仕事のときって、唯一自分が「桒原 恵利華」であれる場所かなと思います。

大変なことも考え方次第で楽しんでいくというか、長い人生の中で仕事している時間って子どもと過ごす時間よりも長いかもしれない。

そこで成長していくためにはプレッシャーがあったり、チャレンジしてみたりということは不可欠なことだと思うので、それを楽しんでいくマインドでやっていけると自分の成長にもつながるし、自分に関わる人の成長にもつながるのかなと思います。

やっぱり、頑張ってるお母さんかっこいいなって子どもにも思ってもらいたいし。

元々どんなスキルを持っているかも大事ですけど、マインドも大事。

だから、会社を選ぶ際には「楽しそう!」って思えるようなところを選んでみることも大事かもしれないです。

ー桒原さん、ありがとうございました!

【応援企業情報】

LIDGEHAUS株式会社
所在地|福井県大飯郡おおい町本郷150-2-7
TEL|0770-59-2552
WEB|https://lidgehaus.jp/