応援企業紹介|株式会社大津屋
※〈応援企業紹介〉の記事では、就職氷河期世代の方々をはじめ、就職や転職活動に向き合うみなさんを応援する福井県内の企業を紹介していきます。採用に対する企業の考え方や、転職経験のある方々の体験談から、ぜひ明日に向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。
今回は、福井県福井市でコンビニエンスストアなどの店舗事業や地域商社事業を営む株式会社大津屋の中尾さんと佐藤さんにお話をお伺いしました。
■担当者のお話|中尾 天翔さん
ー中尾さん、本日はどうぞよろしくお願いします。さっそくですが、現在御社で働かれている従業員さんの人数とおおよその年代構成を教えてください。
いま従業員は全部で約350名ほどいまして、うち社員150名、パートアルバイトが200名ぐらいですね。
社員の年代構成は20代30代でほぼ5割を占めていまして、40代以上が残りの5割です。
男女比は3対7ぐらいで、管理職になるともう少し比率も変わるんですけど、女性の方が圧倒的に多い会社です。
同業他社と比べると、社員の比率が多いと言われています。
24時間やっている店舗もありますし、シフトが安定しないとどうしても社員一人ひとりの負荷が大きくなっていくので 、そこをしっかり回していくために社員比率は一定の割合で確保しようとしています。
ーありがとうございます。普段の採用はどのような形で行っていますか?
中途の採用については常時行っています。
というもの、女性比率が多いというところもあって、結婚・出産のために休職や離職を選択するシーンがどうしても多くなってしまいます。
そこに対して、残るスタッフも、去るスタッフも安心してもらえるように、常に人を充てられるよう準備しています。
ー出産などを経てまた戻ってこられる方も多いですか?
そうですね。復帰される方も多いです。
戻ってきたあとしばらくは時短勤務で16時まで働いて帰るとか、その人の希望に合わせた働き方をしてもらっています。
幹部陣の奥さんも同じ会社で働いていたりするので、女性が働きやすい環境の整備というのはそういったところからきているのかもしれないですね。
ー採用の際、求職者の方に求めることなどはありますか?
最近一つしっかりしてきた考えとしては、こちらからは特に技術的な能力は求めていなくて、今与えられてる環境で一生懸命やりたいというそんな思いを持った方であれば、採用して一緒に頑張りたいなと思いますね。
厨房の仕事って外から見てると難しそうに見えるんですけど、高校生でも働けるぐらいにはちゃんと仕組みとして簡略化されてるんです。
なのでそこに技術的なものは必要なくて、実際中途採用で入ってくる方の多くが、調理未経験だったりします。
これまでのキャリアもみますが、それ以上に「一から頑張りたい」その一言さえ面接の場でもらえたら、もう採用したいって思うくらいには気持ちの部分は大切にしたいです。
飲食の経験がある人でも一旦その経験則は全部捨ててきてくれたほうがいいですね。
もちろんその人のコミュニケーション能力とか人柄はそのまま来ていただきたいですけど、フラットな状態で現場に入ってもらえると、受け入れる側としても指導がしやすいなとは思います。
ーこれから就職活動や転職活動に向かわれる皆さんに、中尾さんからお伝えしていただけることがあればお願いします。
自分が受けようとしている企業と合う合わないって絶対あることだと思います。
なので、下手に合わせにいくよりも、ちゃんと面接やコミュニケーションが取れる場で自分を出してもらいたいなって個人的には思っています。
会社に入ってすぐ辞めるのが一番もったいないと思っていて、それなら面接や職場見学の機会をフルに使って、企業側からいろんな情報を引き出してもらって、その上で入るかどうかをジャッジしてもらいたいなと。
そうじゃないと、それこそある程度年齢を重ねた方が入って辞めてという時間を使うこと自体が大きなダメージになってしまうと思います。
(自分を出した結果)不採用と言われるのはすごく辛いと思いますけど、この企業は合わなかったんだから次の就職活動につなげようと前向きに捉えていただけたらと思います。
こちらとしては聞いてくれればよほどのことでなければなんでも答えるつもりでいますし、服装なんかも本当にその人らしいフランクな格好で来てもらっても結構だと思っています。
聞きたいことは聞いてほしいし、自分の思いはちゃんと伝えてほしいし、それで企業側とマッチすればすごくいい出会いになるはずです。
そういった面接になると、担当としては嬉しいなと思います。
ー中尾さん、ありがとうございました!
■転職経験者へのインタビュー|佐藤 由香さん(49)
ー佐藤さん、よろしくお願いします。大津屋に入社されるまではどのようなお仕事をされてきたんでしょうか?
現在と一緒で、調理とかサービス、飲食のお仕事をしていました。一番初めだけは事務職だったんですけど、それ以外は。
大津屋が6社目ですね。ここに入ってからは10年ほどになります。
以前から大津屋さんはプライベートで利用していたんですけど、あるときお店に貼られた求人のポスターを見て、お店のスタッフのみなさんもすごくいい方たちばっかりだったので応募を決めました。ちょうど仕事を変えたいと思っていた時期でもあったので。
はじめはパートからのスタートでした。
5年ほど経ったときに、本部の方から「社員になりませんか」とお声がけがあって、ちょうど働く時間も増やしたかったし、業務の内容もそれほど変わらないということだったので社員として雇っていただくことにしました。
ーありがとうございます。会社の中ではどのようなお仕事をされているんでしょうか?
ほとんど調理ですね。廃棄ロスとか売上のチェックなんかもしています。
ーいまのお仕事をされる中で、楽しみややりがいを感じる場面はありますか?
やっぱり、お客様が美味しかったねと言ってくれたり、売上が伸びたりしたときには嬉しいなと感じます。
頑張った分だけ会社が評価してくれて、お給料をあげてくれたときも嬉しかったですね。
前職ではなかなかお給料が上がらなかったんですけど、この会社は結構上げてくれて。だから長く続いてるということもあるかもしれないです(笑)
各店舗の売上はリアルタイムで確認できたりもするので、同じ会社だけどライバル店舗との競争みたいな感じで楽しいですよ。
希望通りに休みをもらえたり、子どもが風邪を引いたときには快く休ませてもらったりもしているので、そういう部分での働きやすさもあります。
ーこれからやっていきたいことはあったりしますか?
もっといろんな商品をつくってみたいという気持ちはありますね。
いつも会社から言われた商品をつくるんですけど、企画みたいな形で新しい商品をつくったりしてみたいと思います。
ー最後に、これから転職活動や就職活動に向かわれるみなさんに、佐藤さんの経験などからお伝えいただけることがあれば、よろしくお願いします。
私たちの時代は就職が大変だったこともあって、自分たちの力で成長しなければいけなかった時代かなと思っています。
そういう時代を過ごしてきたからこそ、仕事に対して前向きだったり精神的にもタフな人も多いんじゃないかなと思うので、転職活動でも新しい職場でも、その力を発揮してもらえたらと思います。
ー佐藤さん、ありがとうございました!
【応援企業情報】
株式会社大津屋
所在地|福井市西木田1丁目20番17号
TEL|0776-34-7150
WEB|https://www.orebo.jp/