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応援企業紹介|北陸トラック運送株式会社

※〈応援企業紹介〉の記事では、就職氷河期世代の方々をはじめ、就職や転職活動に向き合うみなさんを応援する福井県内の企業を紹介していきます。採用に対する企業の考え方や、転職経験のある方々の体験談から、ぜひ明日に向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。

今回は、北陸の運送業界をリードする北陸トラック運送株式会社の水島社長と垣本さんにお話をお伺いしました。

■社長のお話|水島正芳さん

ー水島社長、今日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、御社ではどのくらいの年代の方が多く働いていらっしゃるんでしょうか?

平均年齢は49歳弱ですね。勤続年数の平均は大体9年~10年だったと思います。

ただ、3年未満で辞めていく人と、15年以上会社にいる人が多いというだけで、中間(勤続10年程度)は少ないですね。

実際に入社してくる人の年齢として多いのは50代や60代。あとは新卒や若い世代の子たちだから、これも中間が少ないです。

社員の95%は中途採用。新卒は年間に3~5名程度ですね。

これからもう少し新卒採用を増やすことで平均年齢も下げていきたいと思っています。

ー中途採用で50代60代の方が多いというのには御社ならではの理由があるんでしょうか?

会社を退職される年代のみなさんというのは、どうしても他の年代に比べると採用されづらいですし、雇ってくれるところがあったとしても安い時給で働かなければいけなかったりします。

そういった中で、乗る車種や距離にもよりますが、中途で入れる会社の中では弊社は比較的待遇がいい方なのかなと思います。そういう理由で来てくれるのだと思います。

一人でトラックに乗る仕事なので、人との仕事だと関係性に疲れるという方も来られたりしますね。

ー求職者の方が来られた場合には、どのようなところに着目して採用を判断されていますか?

弊社の場合ですと、採用するかどうかは現場長の判断なのですね、実際のところ。それぞれの現場で面接しますから、やる気のある方であれば基本的には歓迎しています。

適材適所もありますし弊社にはいろんな仕事がありますので、面接をしてみて明らかにドライバーは難しそうという方がいれば、軽作業などその人にあった仕事を紹介するようにしています。

取材に同席してくださった人事の川村さん

ー前回の取材で現場を見させていただいたときに、障がいのある方や外国から来られている方が働く姿も現場で見られましたが、御社としてはどのような視点を持って採用をされているんでしょうか?

まずは、法律で決められているということが言えます。あとは、福井県立大学の先生をされていたこともある、「人を大切にする経営学会」の坂本光司先生も、障害者雇用の重要性について話されていますし、弊社としてもできる限りのことはしていきたいという思いで採用を行なっています。

ー物流センターなどの現場は女性従業員の比率が高いと思いますが、それ以外の仕事、例えば女性のドライバー職での採用については何か考えられていることはありますか?

現場での作業の程度にもよると思いますが、私はどんどん採用すべきだと思っています。条件さえ合えば女性にとってはいい職場だと思っています。

最近では重たい物を持つ仕事なども減り、フォークリフトやカゴ車での荷役などそんなに力も使わないし、(グループ企業である)女性だけのダンプ会社(株)ハートフルでは、荷物はジャンプアップレバー一つで上がるし、本当に女性に活躍してもらえる場所じゃないかなと。

現にうちの受付をしていた事務員さんも今年から大型免許まで取って、トラックに乗り始めています。事務職よりはドライバーのほうが賃金は高くなる。

時間帯が早かったり遅かったりするので小さいお子さんがいる方は厳しいかもしれませんが、子育てが一段落したような年代の方にはちょうどいいのではないかと思います。 

とはいっても、やはり見た目でハードルが高いので、ぜひ一度体験に来てほしいですね。

「女性だけの試乗体験会も面白いかも」と水島社長

ー就職氷河期世代の方に向けたメッセージをお願いいたします。

創業50周年が終わって、会社としては現在約70億の売上をさらに伸ばしていきたいと思っています。10年後、100億です。そのためには当然人が必要なわけで、350人ぐらい、今から増員してかないといけないんですね。(辞めてしまう人がいることを考えると)600人ぐらい採用していかないといけない。

弊社の強みとしては、やはりいろんな仕事があることです。

元気のあるうちは、手積み手降ろしでの長距離を担当したり、女性でしたら重たくないカゴ車を運んだり、年齢を重ねてくればトレーラーやダンプに乗るとか、75歳を超えても現場で軽作業をしてる人たちもいます。

そういった面から言うと、長く働きながら、物流という業界で社会貢献ができる会社だと思います。

その人の状況に合わせて仕事を選べるのも弊社の強みです。
どんな形でも、まず一度来てもらうということは大歓迎です。

ー水島社長、ありがとうございました!

■転職経験者へのインタビュー|垣本紗也果さん(46歳)

ー垣本さん、よろしくお願いします。東京からのUターンとお伺いしているのですが、北陸トラック運送株式会社で働かれるまでの経緯を簡単に教えていただけますか?

はい。東京に16年ほど住んで仕事をしていたのですが、コロナの影響もあって仕事が少なくなる不安もありましたし、親と離れていた期間が長かったっていうのもあって福井に戻ることにしました。

帰ってきてからも東京でやっていた仕事をしてもいいかなと思ったのですけど、何かちょっとここで(仕事を)変えたいなと思って、家族に相談しました。

そのときに、運送業界にいる家族から「(運送業が)いいんじゃない?」って言われて。私は石橋を叩いて渡るタイプではないので、すぐに「いいかも!」って(笑)。

それで、インターネットで調べたときに一番初めに出てきたのが北陸トラック運送でした。

元々トラックなんて運転なんてしたこともなくてドキドキがいっぱいあったのですけど、入ってみたら「よし、やろう!」って、自分が強くなった感じがしました。

それまでコロナで滅入っていた気持ちも全部弾くような、一生懸命な気持ちになれた。だから、毎日毎日本当に楽しくてやりがいもあって、転職して本当によかったなと思っています。

ー具体的にはどのような仕事内容なんでしょうか?

生協のお客さんの注文品が入ったコンテナだったり、飲料がいっぱい載ったパレットだったり、お客さんから注文を受ける注文書などを生協の各支所に届けています。

遠くても富山とか、京丹後あたり。そんなに長い距離ではないですね。片道3時間ぐらいです。

ちょっと朝は早いのですけど、夕方すぎには帰ってこれます。大体17時ぐらいにはもう会社に戻ってきて、明日の積み込みの準備をしたりしていますね。

重い荷物がたくさんあるときにも、なぜかパワーが出るのです。
荷物を運んだ先の支所にいるパートのおばさんから「ありがとうね」って言われるとやっぱり嬉しいなと思いますし、そういう会話をするのが最近は楽しみになってきました。

田舎に帰ってきて、みんな温かいなって思うんですよね。それでものすごく癒されている。全部がエネルギーになっているのです。

ーその辺りは「トラックの運転手」っていうことを聞いただけではなかなか見えない仕事の良さですね。ほかにやりがいを感じる場面はあったりしますか?

私は福井に帰ってきたら福井のためになる仕事に携わりたいなと思っていました。

コロナになって荷物を頼まれるお客さんが増えたっていう話を聞いたりしたのですけど、それだけ待っているお客さんがいらっしゃるわけじゃないですか。

そこに荷物を届けることを仕事としてできていることはやっぱり嬉しいなと感じますね。そのあたりもやりがいだと思います。

ー仕事をしていくなかで大変なことはありますか?

初めの頃はやっぱり運転が怖かったし、荷物の扱いとかも気を使いますけど、一つずつレベルアップしてクリアして自信に繋がってくる。周りの先輩たちも優しくて、いろいろ教えてくれます。

覚えることもまだまだいっぱいあると思うのですけど、これからもどんどん走りたいです。

ー今後の目標などはありますか?

まだまだペーペーなので、まずは4t(トラック)をもうちょっと極めていきたいです。大型もかっこいいなと思うのですけどね。(免許取得制度もあるので)先に免許を取って、そこから目指していくのでもいいなとは思います。でもまずは、いまの仕事をもっともっとできるようになりたいです。

ーでは最後に、この記事を読まれるみなさんへメッセージをお願いします。

仕事って本当にいっぱいあるので、自分に合ったものばかりじゃないとは思うのですけれど、いろんなことにチャレンジするのもいいと思います。いろいろ経験していろんなものを見て、それで考えてみる。

こだわることももちろん大事なのですけど、視野を広げてみてもいいと思います。

今までやってきたことやプライドを一旦捨てて、頭の中をクリアにして考えてみる。新しいことを一つひとつ吸収するのは、大事だなと思います。

ー垣本さん、ありがとうございました!

■センター長 橋本さんのお話

(垣本さんの雇用を決めたときは)女性のドライバーということで、会社としても体制を整備していかないとっていう話を当時のセンター長としていました。女性でも大型トラックを運転できたりいろんなステップがあるし、楽しく働けるようにしたいなっていう気持ちがありました。

最初は、運転手だけど軽量物が中心の、女性でもしやすい仕事をあてがっていました。ただそのうち本人から、ここも行きたい、こんな仕事もしたいという希望があって、今では男性の回ってるコースと全く同じコースを回れるまで成長してくれました。その点に関しては、女性だからといって簡単な仕事ばかりあてがっていたぼくのほうがよくなかったなと思います。

垣本さんが活躍してくれることで、女性ドライバーがどんどん入ってきてもらえると嬉しいです。本当に運転手が不足しているので、女性も取り込んでいきたい。きらきら働いてもらうことで、会社にも良い効果があるなと思っています。

【応援企業情報】

北陸トラック運送株式会社
所在地|福井県福井市上細江町20字1番地
TEL|0776-41-2500
WEB|https://hokutora.co.jp/


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