見出し画像

応援企業紹介|大栄株式会社

※〈応援企業紹介〉の記事では、就職氷河期世代の方々をはじめ、就職や転職活動に向き合うみなさんを応援する福井県内の企業を紹介していきます。採用に対する企業の考え方や、転職経験のある方々の体験談から、ぜひ明日に向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。

今回は、福井県福井市で主に葬儀業界向けの専門商社として様々な事業を営む大栄株式会社の田中さんと福田さんにお話をお伺いしました。

■取締役のお話|田中 淳司 さん

ー田中さん、本日はどうぞよろしくお願いします。さっそくですが、現在御社で働かれている従業員さんの人数とおおよその年代構成を教えてください。

現在弊社の従業員は87名おりまして、平均年齢は46歳です。

今回は就職氷河期世代に関する取材ということでしたので調べてみたら、従業員の53%が氷河期世代にあたる年齢でした。

ー就職氷河期世代の方の割合が多いんですね。

そうですね。この世代が会社のこれからを担っていくことになると思います。

会社には35歳以下の若い社員もいるのですが、ぼくたちの世代とは価値観が違いすぎて、何を考えているのかわからないといった方が正直なところかもしれません。ただ、就職氷河期世代というのは実はその「価値観」のつなぎ役でもあると思っているんです。

お客様(葬儀社)にもまだまだバブルより上の世代の方も多いなかで、特に氷河期世代の年代の方というのは上の世代にも下の世代にもどちらにも対応できる年代なのかなと思っています。

ーありがとうございます。普段の採用はどのような形で行っていますか?

特にスケジュールを設定しているわけではなく、常時採用を行っています。とはいえそんな簡単に人が寄ってくるわけがないと思っていますし、会社としても中長期的にみてどういう課題があって、その課題解決のためにどのような人が欲しいかということを考えて人材を探し求めているような状況です。
 
なので、人が足りないということは常に変わらないんですけど、「この人と一緒に仕事がしたい」と思ったときにすぐ雇用できるように常に扉を開いているというところですね。
 
弊社は事業としてはいろんなことに取り組んでいるので、もし「こんな仕事をしてみたい」ということがあれば、そのフィールドを用意することができます。
 
年代的には幅広い年代を採用していて、先日も60代の方を営業として採用させていただいたところです。

以前の職場で管理職として上の世代と若い世代のつなぎ役となって若い世代が活躍できるための環境づくりをされていたというキャリアに期待した「年齢にこだわらない雇用」といったチャレンジもしてみています。
 
計画を進めて行くなかで、いずれ新卒の採用にも向かいたいと思っています。
 
ー「求める人材像」のようなものはありますか?
 
そのときの自社の課題を解決できそうな部分があって採用するというのはもちろんですが、やはり挑戦し続ける気持ちがある人を興味深くみています。

弊社の業界そのものを考えたときに、今のままだとあと10年~15年後ぐらいから「衰退期」に入っていくんですよ。亡くなる方の数が減っていく、つまり(何もしなければ)お客様(葬儀社)の仕事が減っていく、イコール弊社の納める商品も減っていくということにつながっていくので。

これからそういう不確実な状況がたくさん起こっていく中で、挑戦していく意欲の高い方は心強いですね。

ーこれから就職活動や転職活動に向かわれる皆さんに、田中さんからお伝えしていただけることがあればお願いします。

会社としての思いとすれば、就職氷河期世代の人たちがこれから会社の中心になることを考えると、チャレンジや失敗はどんどんしてほしいですね。

失敗を恐れて逃げることが一番駄目だと思っています。積極的に取り組んだ結果、失敗したことは否定しませんし、むしろ成功したと思っています。

次同じことを繰り返さない為にどうしたかが大事だと思っています。

ライフスタイルを大事にするのも構わないし、弊社の中でも働き方とか、リモートワークでも仕事ができる環境が整えば何でもいいじゃないかと思っています。

もう会社にくる必要性がない仕事もありますし、その人の能力が一番生かされる場所をつくっていくという風に変えていっています。結果は求めますけどね。

弊社では全国的に社員を募集していますので、ご応募は大歓迎です。

ー田中さん、ありがとうございました!

■転職経験者へのインタビュー|福田 和歌さん(44)

ー福田さん、よろしくお願いします。さっそくですが、大栄株式会社に入社されるまでの来歴を教えていただけますか。

よろしくお願いします。

大学を卒業後、東京でアパレルメーカーの販売員をしていました。百貨店のお店で店長もやったりしながら、その仕事一本で働いてきました。

ただ、販売職を一生の仕事にしていくという人生設計はしていなくて、ある程度の年齢になったら辞めるつもりではいました。実際、EC販売にお客さんが流れて百貨店にくるお客さんも減ってきていましたし、販売職って店長がある意味ゴールのような仕事なので、正直キャリアの先も私にはイメージしにくかったです。販売職でのキャリアアップだと外資系のメーカーに転職するとかが一般的だと思いますが、私は続けるよりも別のことがしたい、と考えていました。

販売の仕事を辞めたあと具体的に何がしたいというのは正直なかったんですが、ある程度暦通りに休める仕事、デスクワークをしたいなと思ったので、職業訓練でパソコンまわりのことを一通り勉強して、それから就職活動を始めました。

はじめは東京でも地元でも就職先を探していたんですが、転職してその先また東京で暮らしていくとなるとある程度の給与水準も必要ですし、であれば地元に戻ろうということで福井に戻ってきました。

大栄の求人情報は東京にいるときからチェックしていて、事務系の仕事をやりたかったということもありますし、葬儀社向けの営業もあったので営業事務のような仕事ができるといいかなと思って応募しました。

入社後は、私のこれまでの職歴であればこんな仕事が向いているんじゃないかと会社側から提案していただいて、今の事業部での仕事が始まったような流れです。

ーありがとうございます。現在は会社の中でどんなお仕事をされているんでしょうか?

ビジネスサポート事業部という部署で働いています。

私の役割はちょっと幅が広すぎて説明が難しいんですけど、経営企画とか事業企画のような感じですかね。

事業としての肝があって、それが歪な形だったらそれを丸く整えるし、足りないことがあれば足して、ごちゃっとしていたら整理を進めたりとか。

ー確かにわかりづらい(笑)。ディレクターとプロジェクトマネージャーを混ぜたような感じですね。販売のお仕事とは全く違うジャンルだと思いますが、今のお仕事にやりがいを感じているとするとそれはどんなことでしょうか?

そうですね。今の仕事はBtoB(Business to Business:企業とのやりとり)じゃないですか。

ダイレクトにお客さんとやりとりをするBtoC(Business to Consumer)の販売職との違いはすごくあって、当時の自分のモチベーションでもあったお客さんの喜ぶ顔を直接見る機会はかなり少なくなりました。

今はやっぱり何かを形にしたときとか、大きな仕事が終わったときとか、そういうときにやりがいを感じますね。私がサポートしたことで、誰かがメインで進めていた仕事がきちんと完了して精度の高いものに仕上がったのを一歩引いたところから見て、役に立ててよかったなと喜びを感じられるのは今の仕事ならではです。

前職で店長をやっていたときも自分の能力はリーダーではなくサブ向き(サポート側)という自覚はあったので、それは昔から変わらずですね。

ー最後に、これから転職活動や就職活動に向かわれるみなさんに、福田さんの経験などからお伝えいただけることがあれば、よろしくお願いします。

難しいですけど、私は自分で自分の状況に納得した状態になって初めてちゃんと仕事ができると思うんですね。

「ここならとにかく採用はしてくれるから・・・」みたいな状況は避けた方がいいんじゃないかなと思います。

自分が一番何を大事にしたいか、そこに重きを置かないとたぶん仕事は続けられないです。

もちろん「会社に就職すること」を一番大事にしている方であれば、さっき話した状況でも納得して前向きに働けると思います。

(自分も含めて)就職氷河期世代の人たちって割と納得いかない価値観を押し付けられてきた世代だと私は思っていて。

自分で納得いかないのに、やむを得ず空気を読むみたいなことが多くて、その結果、自分の中で我慢してることがすごく増えてきちゃう。

でも今はもうそういう世の中じゃないし、それを我慢する必要もないし、だからもうちょっと自分に素直になってもいいんじゃないかなって思います。

職種や業種、条件も大事ですけど、自分がどう働きたいかに焦点を当てて、自分を大切にしてほしいですね。

ー福田さん、ありがとうございました!

 【応援企業情報】

大栄株式会社
所在地|〒918-8231 福井県福井市問屋町1丁目27
TEL|0776-24-3880
WEB|
https://www.daiei-bs.com/
https://www.daiei-kabu.co.jp/
https://daiei-recruit.net/