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応援企業紹介|株式会社 武善

※〈応援企業紹介〉の記事では、就職氷河期世代の方々をはじめ、就職や転職活動に向き合うみなさんを応援する福井県内の企業を紹介していきます。採用に対する企業の考え方や、転職経験のある方々の体験談から、ぜひ明日に向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。

今回は、建築資材の卸や工事を行う株式会社武善の桑原社長と大森さんにお話をお伺いしました。

■社長のお話|桑原 大喜さん

ー桑原社長、どうぞよろしくお願いします。さっそくですが、現在の御社の従業員数と、おおよその年代構成を教えてください。

福井に40名、金沢に20名ほどの社員がいて、年代の割合でいうと直近では30代40代が約4分の3を占めています。10年ほど前だともっと若かったんですけど、(構成が)そのままスライドしてきた感じですね。
営業職だとほぼ30代、40代になります。現場業務は20代から60代と幅広い世代で活躍しています。

ー普段の採用活動はどのような形で行っていますか?

欠員が出たときを除けば、やっぱり売り上げとともに人手も必要になってきますし、平均的な年齢をみて年配の方が目立ってきたら3〜4年後を見据えて早めに採用しておこうかとか、そんな形ですね。何月に採用するとかはあまり決めてないですね。

ー採用をするときには、応募されてきた方のどのようなところを重視しますか?

営業職で言えば、うちは飛び込みの営業はあまりなくて既存のお客様メインでお取引してるので、社内教育だけでなくお客様に教わりながら知識経験を積ませていただいています。仕入れ先とも信頼関係のもとで商品研修を組んでもらったりとか、そういった環境は充実していると思います。

現場業務職に関しては、ほとんどがツーマン(2人1組)で行動することが多いので常にOJTで学ぶことができます。

普通は中途採用ですと即戦力として働いてもらう人材の採用を目指しますが、弊社の場合は数年かけて育成を行います。経験がなくても大丈夫。

なので、スキルを求めるというよりは人間的なコミュニケーション能力であったり、約束を守るという基本的なことが出来ていることが大事ですね。

そのあたりについては新卒よりも中途採用の方のほうが社会経験を積んでいたりするので、いいことはたくさんあります。

ーこれから就職活動や転職活動に向かわれる皆さんに、桑原さんからお伝えしていただけることがあればお願いします。

今でこそ、毎日のように転職の広告が流れていて、世間一般的には転職に対する悪いイメージはなくなっていると思いますし、特に福井は求人倍率が高くて他の県に比べれば転職も成功しやすい環境だっていうのは絶対的な背景としてあると思います。

たぶん転職される方が気にされるのって、年齢が40代50代なのに新しい会社に来たら自分が一年生になるっていう複雑な気持ちだと思うんです。でもそれはそういうものだからしょうがないですよね。

やっぱり今までやってきた経験とか、苦労してきたっていうことが強みになると思うので、新卒の方にはない武器として自信を持ってやってほしいですね。

ー桑原さん、ありがとうございました!

■転職経験者へのインタビュー|大森章弘さん(37歳)

ー今日はよろしくお願いします。大森さんは武善に入社してどのくらい経つんでしょうか?差し支えない範囲で、入社されるまでの経緯もお聞きしたいです

2019年の入社なので、今年で5年目になります。

新卒でスーパーマーケットへ入って数年間働き、2社目はいまの会社と業種が近いところで営業の仕事をしていました。そのあとは病院に勤めて、そこでも営業の仕事をしていました。そのあとで武善に入社ですね。

(武善を選んだのは)2社目で業態が似ているところで働いていたということもあって知識が重なるところがあったので、ゼロからスタートするよりはいいのかなって。加えて、それまでいわゆる営業みたいな仕事をずっと続けてきたんですけど、たぶん現場で手を動かすほうが自分にとっては合っていそうだなと思っていたタイミングで求人が出ていて、それがきっかけですね。

ーありがとうございます。武善ではどんなお仕事をされているんでしょうか?

住宅建材課という部署で働いていて、サッシや網戸といったものの組み立て配送を行なっています。1年ほど前からは、下は19歳から上は50代半ばぐらいまでの9人のチームの中でリーダーをさせてもらっていて、新築住宅の窓など配送するための準備とか段取りを立てたり、自分でも実際に動いたりしています。

前職までの経歴と比べたら、こういった現場での仕事のほうが自分には合っているなと思えているのと、いまの職場はいい人が多いですね。中途採用の人も多いし、立場上いろいろ言わなければいけないときもあるんですが、それでもちゃんとやることをやってくれる。

やりがいについては、ちゃんと時間内に仕事が終わって、その日の現場が終われば安心するって意味では、やりきれたという感覚を持てていいですね。

ー前職では営業のお仕事をされてきた中で、現場のほうが向いていると思っていまの仕事を選ばれたと思うんですが、きっかけのようなものはあるんでしょうか?

自分は趣味がDIYなんですけど、そんなことをしている中で、道具を使うことや手を動かすことが何かいいなっていうことをたぶん心の中ではずっと思ってたと思うんです。

でも自分の中では、文系の大学を卒業してるし、文系の人がいくような仕事をしたほうがいいのかなって過去にとらわれていた部分もあったかもしれないですね。
実はこっちの方が良かったかなって思えるのに10年ぐらいかかりました(笑)

実際に現場での仕事を続けてきてそれが実感に変わってきてますし、(文系ではない会社に入ったいまでも)親には特に何も言われないです(笑)

ー転職活動を何度かされてきた中で、大変だったことはありますか?

職務経歴書は頑張ってつくりました。後になればなるほど、入ろうとしている会社に合わせた「こういうことができます」というポイントを書いていかないといけないので、難しい部分もありましたね。どうしても書けないところはちょっとボリュームが少なくなったりして。

自分が提出する職務経歴書が行く先にどう見られるかは結構考えました。これまで経験した業種のことを書いても次に行こうとする会社にあまり関係なかったら、そこを評価されるわけではないし逆効果にもなるかもしれない。

自分のどの部分を、いきたい会社に合わせてどう見せるかは大事ですね。

ー転職にあたって様々な会社の情報を見たとは思うんですが、そのときにはどんな点(待遇のよさ、働きやすさ、向き不向きなど)を選ぶ基準として重要視していましたか?

給料面と、自分がやりたい仕事かどうかという2点ですね。
仕事の内容が6割、給与面の条件が4割というイメージ。
前職がそんなに給料の高い仕事ではなかったので、そこのハードルはあまり高くはなかったですけどね。

実は昨年結婚をしました。転職当時は自分ひとりだったので、あくまで自分のことを中心に考えていればよかったのですが、パートナーや家族がいるかどうかでも判断基準は変わっていたと思います。

ーこれから転職活動や就職活動に向かわれるみなさんに、大森さんの経験などからお伝えいただけることがあれば、ぜひお願いします。

自分に合った仕事の内容というものが自分の中に深層的にあると思っていて、転職しようって迷う人は何かしらそこに違和感を抱えているんじゃないかと思います。

苦手だと思うことを続けていてもうまくいかないことも多くて、先輩上司から指摘されて気分が落ちて悪循環になりがちなところもある。

だからやっぱり自分の中で「これが合ってる」というものを見つけていくのが大事なんじゃないかと思いますね。

自分の場合はそれを仕事じゃなくてDIYから感じられたというのもあるので、仕事だけじゃなくていろんなことをやってみるのがいいかもしれないです。

ー大森さん、ありがとうございました!

【応援企業情報】

株式会社武善
所在地|〒918-8017福井県福井市下荒井町20-10
TEL|0776-38-1551
WEB|https://takezen.net/


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