応援企業紹介|株式会社ドラフト
※〈応援企業紹介〉の記事では、就職氷河期世代の方々をはじめ、就職や転職活動に向き合うみなさんを応援する福井県内の企業を紹介していきます。採用に対する企業の考え方や、転職経験のある方々の体験談から、ぜひ明日に向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。
今回は、メンズファッションのECサイトを運営する株式会社ドラフトの林さんと森山さんにお話をお伺いしました。
■採用担当者のお話|林さやかさん
ー林さん、どうぞよろしくお願いします。ドラフトで働かれている人の年齢層でいうと、どの年代が多いですか?
全体で50名ほどのスタッフがいて、平均年齢は35歳くらいです。50代が1名います。雇用形態が異なる方で70歳という方も一人いますが、それ以外は20〜30代が中心で、男女比もだいたい半々くらいです。パート従業員まで入れると女性の方が多いです。ボリューム的には20代が多くて、30代が少し増えてきたという状況ですね。
ー普段の採用活動はどのような形で行っていますか?
できれば定期的な採用を行いたいという気持ちもありますが、こういうご時世の中で少数精鋭で事業に取り組んでいるということもあり、有名な就職サイトなどへの掲載はせずに自社のホームページだけで募集を行なっています。会社として人材が必要な時期に募集を出して、そこで興味を持っていただいた方と直接お話をして、そこから面接につなげていくという自社採用の形をとっています。
ーということは、割合は中途採用の方が多いんでしょうか?
中途の方がほとんどですね。新卒採用を始めたのがここ3年ぐらいなので、ようやく新卒の社員が出てきています。今年は2名、来年も1名入社を控えていまして、それも自社のホームページの募集を見て応募してくださった方々です。大きな就職サイト経由でこられる方よりも対話の時間を長くとれるので、じっくりお話をさせていただき、ある程度の納得感だったり、信頼関係を作りながら入社していただいています。
ー採用をするときには、応募されてきた方のどのようなところを見ていますか?
私自身がそうでしたが、企業理念に共感してもらえるかどうかを一番に見させてもらっています。会社として求める人間像を説明会でお伝えし、面接のときにもお聞きし、理解して、納得していただいているかを確認するようにしています。入社後も人事評価や社員としての考え方は企業理念が起点になりますので。
ーこれから就職活動や転職活動に向かわれる皆さんに、林さんからお伝えしていただけることがあればお願いします。
少しの興味さえあれば、(未経験のことでも)意外とできてしまうのかなと思っています。私自身も今は人事総務として働いていますが、これまでに人事総務の経験があるかというとそうでもありません。
仕事をする中で、自分でいろいろ調べて新しいことができるようになるというのが私はとても楽しかったですし、今でも次から次へといろんな新しいことがやってきます。それもまた自分の興味の範囲がとても広がりますし、これまでの経験や体験も必ず活かすことができます。
なので、未経験だけどやってみたいと思うことがあれば、飛び込んでみるのがいいんじゃないかなと思います。
ー林さん、ありがとうございました!
■転職経験者へのインタビュー|森山未夢さん(32歳)
ー今日はよろしくお願いします。森山さんは入社してどのくらい経つんでしょうか?差し支えない範囲で、ドラフトさんに入社されるまでの経緯もお聞きしたいです。
入社して、ちょうど1年くらい経ちました。
これまでの経緯としてはまず、短大を卒業したあと、金沢のアパレル店舗で働きました。そこに5年半ぐらい、福井から通いながら勤めました。
結婚と出産を機に仕事を辞めて、1年ぐらい育児してから、事務の仕事を3年ぐらいしましたが、やっぱりアパレルの仕事がしたいと思ったんです。
そこで福井のアパレルを探していたら、友達からドラフトを教えてもらいました。それを見て「働きたいです!」と電話したんです。でもちょうど人が足りたタイミングだったみたいで、実は1回目の電話では断られました。
(当時の電話を受けた木下さん)
その電話のことはいつ謝ったらいいかと思ってました。
電話でとてもアピールしてくる方がいるなと感じました。会社が求めているスキルはもっていらっしゃるし、実店舗で働かれていた経験を活かしていける方だと思ったんですが、当時は人員が充足しており、お断りせざるを得ない状況でした。
(森山さん)
それでも、会社が求める人間像とか、この会社が提供しているサービスとか、ホームページを見れば見るほど諦められなくなって、もう一度連絡をしました。そしたら、話を聞いていただけることになって、今に至るという感じです。
ードラフトという会社にぐっときたポイントはなんだったんですか?
いま私が会社でやっていることが「チャットでのオシャレ相談」という業務なんですが、服を売るのは対面でやることだと思っていたので、それをネットで行なっているのが私の中ではとても新しいことでした。コロナが流行っていたということもあると思いますけど、最先端をいく会社だなと思い、魅力的でしたね。
あとはホームページで「会社が求める人間像」の部分を目にしたときに、こういう人物を求めているということは、すでに会社の中にもそういう人たちがいるってことだから、その人たちと一緒に働きたいという思いがとてもありました。
ー担当業務についてもう少し詳しく教えてください。
サイトの中にオシャレについての悩みをチャットで相談できるというサービスがあるんですが、その窓口を担当しています。例えば、デートに着ていく服がわからないとか、自分の体型に合った服がわからないという相談に対して「こういう服がいいですよ」というのをおすすめするイメージですね。
会社の人たちも求める人間像通りの方ばかりで、知らなかったこともたくさんありましたし、常に刺激を受けて本当に毎日勉強という感じです。
ー転職にあたって大変だったことはありますか?
子どもとの時間が最優先なので、履歴書や経歴書を書く時間の確保が大変でした。 その時は、子どもを寝かしつけてから書くとか、両親に協力してもらえたので、時間をとれましたが、母親になって自分の事を優先しようとすると、犠牲にしないといけない事もあるなと実感しました。
(林さん)
会社としても彼女のやる気に応えてあげたいので、「森山さんにはこういう制度も使えるね」など、社内で活用できる制度を考えるきっかけにもなりました。社員の年齢が若いということもあり、会社には今まで小さなお子さんを抱えながら働くという社員がいませんでした。なので、彼女からはお母さんたちでも安心して働けるような土台作りのきっかけをもらえたなと思っています。
ーなるほど。会社にとっても大事なきっかけをくれたんですね。そのほかに、転職にあたって印象的だったことはありますか?
書類作成や、面接に向かうにあたって、「自分の強みは何だろう」「自分の強みをどう生かせるのか」ということをとても考えました。自分のアピールポイント、その会社でどう即戦力になれるか。前の会社の資料を引っ張り出して、自分はこういうことを経験したなと思い出して、自分の強みを探ったりしていました。
(木下さん)
森山さんの応募書類に提案が沢山書いてあったのを覚えています。当社に入ってからこういうことをやりたいというアイディアがたくさん書かれていました。いま担当されているチャット業務はただお客様とのやりとりをこなすだけじゃなくて、そのチャットで生まれた意見から新たにコンテンツを作るということもやってくださっています。応募書類に書いてあったことを実現してくれています。
ーこれから転職活動や就職活動に向かわれるみなさんに、森山さんの経験などからお伝えいただけることがあれば、ぜひお願いします。
今の環境を変えるのはとても勇気がいることだと思うんです。書類を書くということも大変だし、行動すること自体をやめようと思うこともあると思います。でも、そこを突破する。
私の場合はやっぱりアパレルで働きたいという思いがありましたし、そう思っているのにそうなれていない自分が自分らしくないと思ったんです。全然キラキラしてないし、そういう姿を子どもに見せるのも嫌だった。
好きな仕事をして、キラキラしている自分になって、その姿を子どもに見せたいっていうのが私にとっては苦しいことを突破するモチベーションでした。
なので、まずなりたい自分を想像すること、そして行動すること。ときには勇気も必要ですけど、声に出してみることで周りが応援してくれることもあります。ぜひ勇気を出して行動してみてください。
ー森山さん、ありがとうございました!
【応援企業情報】
株式会社ドラフト
所在地|〒919-0815 福井県あわら市清王18-10
TEL|0776-73-4028
WEB|https://corp.clubd.co.jp/