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応援企業紹介|ナカヤ産業化学株式会社 今立事業所

※〈応援企業紹介〉の記事では、就職氷河期世代の方々をはじめ、就職や転職活動に向き合うみなさんを応援する福井県内の企業を紹介していきます。採用に対する企業の考え方や、転職経験のある方々の体験談から、ぜひ明日に向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。

今回は、プラスチック製の国産日用品雑貨の企画・製造・販売を行っているナカヤ化学産業株式会社今立事業所の谷尾さんと苅安さん、大澤さんにお話をお伺いしました。

■採用担当者のお話|谷尾陽一さん(左) 苅安博樹さん(右)

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ー今日はよろしくお願いします。現在御社で働いている方の人数はどのくらいですか?

(谷尾)
社員は81名ですね。パートさんは105名。合わせて186名の従業員がここで働いています。

ーちょうどお昼休みから帰ってくる方々の姿が見えたんですが、みなさんお若いですね。

(谷尾)
そうですね。もともと力を入れてたのは新卒採用で、特に製造部なんかは高卒の子ばっかし雇ってましたんで、製造部だけで言うと平均では約28歳かな。低いですね。

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ー中途採用についてはどのような形で行われていますか?

(谷尾)
タイミング的には不定期ですね。採用の動機としては、工場が拡張する、あるいは売上が非常に増えるっていうときがあります。離職率がそこまで高くないので、離職による補充というのはあまりないですね。

ーそういった人員を増やしたいというときに、採用する方にはどんな素質や姿勢を求めますか?

(苅安)
一つは、製造現場って非常に平均年齢が若い部署になってますので、その中で若い社員とのコミュニケーションですとか、そういうものは大事になってくるかなと。当工場は各班3班にわかれて製造は24時間稼働してるんですけど、その班長ももう30代前後と若い社員になっております。(中途採用での入社だと)若い社員が先輩になりますので、その中でもコミュニケーションを取ってうまくやれるかどうかは重要かなと思いますね。

あとは前職で身に付けたスキルなんかをうちの会社で発揮していただければなと。

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ー企業として、人を雇っていくことの意義をどのように考えて雇用に取り組まれていますか?

(谷尾)
私個人の意見にはなってしまうんですが、20年30年経って私が会社を辞めたとして、そのあとも会社って続いていくんです。なので、会社がずっと続いてほしいという願いを込めて、人を雇っていきたいと思ってますね。
だから、常に雇用の際に意識していることとしては「この人なら次の世代を任されるかな」と、それですね。会社を大事にしてくれるかなというところを意識して雇うようにしています。

生産活動という点でいうと、機械化というのがどんどん進んでいますし、ともすれば我々のような製造メーカーなんて機械で全部つくれたりするんですよね。そうなったときに、なぜ会社に人が必要かということになってきます。それはやっぱり会社が会社として存続していくために人が要るんだろうと思います。人が足りないから雇うというよりは、先を見据えての雇用ということのほうが重要なこととして私たちは捉えています。

ーこれから就職や転職に向き合っていくみなさんに向けてお伝えいただけることがあればお願いします。

(苅安)
ぼくも世代としては就職氷河期世代と同じ年代なんですね。この会社に入るまで何社か経験したりもしています。同世代全員というわけじゃないですけど、やっぱりこの世代、30代後半から40代というのは非常に仕事も真面目ですし、辛抱づよさもあって、手に職を持ってる方も少なくないと思います。そういうことを必要としてる企業さんていうの必ずあると思いますので、そこで頑張っていただけたらなと思いますね。

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ー谷尾さん、苅安さん、ありがとうございました!

■転職経験者へのインタビュー|大澤功治さん(37歳)

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ー大澤さん、今日はよろしくお願いします。さっそくですが、ナカヤ化学産業で働かれるまでの来歴を簡単に教えてください。

県外の大学を卒業して福井に戻ってきて、最初に就職した会社には4年間勤めました。そのあと1年半ほどは知り合いの事業所の手伝いのようなことをしていて。ただ、自分が30代に近づいてちゃんと安定した収入を得られる仕事がしたいということで就職活動を始めて、それで弊社にたどり着きました。

ー就職活動中はどのように情報を集めていたんですか?

まずはハローワークでしたね。あとは、同じ時期に就職活動をしていた友達がいたので、その子とも情報交換をしながら。転職系のサービスも色々ありましたけど、地域に密着してる企業とかを細やかに探そうと思うとやっぱりハローワークがいいんじゃないかなと思って。

ー就職活動をするうえで大変だったことはありますか?

ぼくの場合には、面接などで自分が話さないといけない場面になるとどうしてもうまく話せなくなるという特性があって、就職活動っていう面ではすごく大変な思いをしましたね。

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ーその課題はどうやってクリアしていったんですか?

まずはやっぱり行動しないと何も変わらないっていうのがありました。確かにそういうことによるマイナス面は大きいですけど、そこで負けたくないっていうか。そこまでの自分には結構自信はあったんで、「どこか(雇ってくれる企業が)あるやろ」っていう気持ちでした。
両親がここまで育ててくれたっていう思いがあったり、今まで自分が経験してきたこととか自分の能力を社会の中に生かしたいっていう気持ちがあったんで、頑張りました。

ーそういったご自分の心持ち以外に、就職活動を支えてくれた人やものがあれば教えてください。

大学のときに仲が良かった友達に電話したりしてたんですけど、その子が「なるようにしかならんよ」ってよく言ってくれて。自分でも頑張ろうとは思ってましたけど、そう言われたら、もうそう思うしかないじゃないですか。だからその言葉は結構大きかったなと思いますね。なるようにしかならないなら、とりあえず自分のやれることはもうどんどんやってこうっていう考えになりましたね。

ーそれで無事に入社されて、今はどんな仕事をされているんですか?

僕は製造部で、サブリーダーというポジションでラインで作業されている方の補助だとか、予定を管理したりだとか、ひとつの工場の運営ですね。

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ー実際に入社された当初の日々はどうでしたか?

入ってすぐのときは本当にもう若い子らがいっぱいで、すごく元気のある会社やなと思いました。僕が昔働いていたところが、本当に60前後の方が多い部署だったので、(それに比べると)パワーがすごかったです。

ー先ほど苅安さんが「若い人とのコミュニケーション」という話もされていましたが、そういう部分は問題はなかったですか?

僕が入ったのは28歳のときなんですけど、自分があんまり年齢を気にせずプライドもあんまりもう持ってなかったっていうか、若い子らから学べることは学ぶっていう気持ちでいましたね。相手が若いからどうこうというよりも、本当に一言で言うと尊重する気持ちっていうか、それが大事なんじゃないかなと思いますね。

ーでは最後に、これから転職や就職に向かう同世代のみなさんにお伝えできることがあればお願いします。

就職を選択するうえでの間口は広い方がいいんじゃないかと考えていて、前職で身につけたスキルや経験にはあまりこだわらずにあくまでも自分のひとつの武器ぐらいに考えて就活に臨んだ方がいいかなと思います。
自分で「これがやりたい、これができる」といって会社に入っても、何年後かには違う部署に変わったりするかもしれないですし、ぼくの中では(スキルや経験云々よりも)自分の内面的な強みを企業にアピールしていったほうがいいかなと思ってます。

それと、向いてないと思うことでも、やってみると意外といけるということも多いです。
例えばぼくだと、中学校の頃から本当に不眠症でずっと悩んでたんです。なので、就活をしていくうえでは今の会社のような交代制の仕事は自分に向いてないと思って条件から外して探していて。でも条件に合う仕事も中々なかったんで、そういうこと(交代制)も視野に入れて探してたら弊社がヒットして。

三交代ってあんまりいいイメージない人も多いと思うんですけど、いざやってみると、意外と平日に時間があって妻の手伝いができたり予定が立てやすいっていうこともあるんですよね。
そういう意味で、思い切って(向いてないと思う仕事でも)チャレンジしてみるのもいいかなと思います。

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ー大澤さん、ありがとうございました!

【応援企業情報】

ナカヤ化学産業株式会社(今立事業所)
所在地|〒915-0242 越前市粟田部町62-15-1
TEL|0778-43-1070
WEB|https://www.nakaya-kagaku.co.jp/

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