講座レポート|「はたらく」をデザインする。
令和3年11月20日、21日の二日間に渡って、就職氷河期世代向け講座「『はたらく』をデザインする。」が開催されました。
全4回に渡って実施された今回の講座には、延べ33名の方々が参加。
自分だけの「はたらく」をデザインしていくのに必要な情報や考え方を、それぞれの講座から学んでいきました。
■「はたらく」を整理してマップ化してみる。
11月20日(土)の午前中に行われた第1回目の講座では、自分にとっての「はたらく」と何なのか、自分は「はたらく」ことをどのように捉えて自分の人生の中に位置付けているのかということについて、これまでの人生を振り返りながら整理していきました。
これまでの経験のなかで、できるようになったことは何か。
様々な岐路に立ったとき、自分は何を基準に道を選択してきたのか。
マインドマップという手法を使いながら”人生の棚卸し”を行うことで、自分自身の歩んできた道やそこで得たこと失ったことを整理しながら、自分がどんなことを大切にしたいのかという価値観の軸を浮かび上がらせていきました。
■「はたらく」を性格でタイプ分けしてみる。
自分に合った「はたらく」を見つけるためには、自分がどのような性格かを認知しておくことが大切。
ということで、11月20日(土)午後の講座は、オンラインツールをつかっての性格診断からスタートしました。
ツールで診断された自分の性格タイプを確認したあとは、講座の参加者同士でグループワーク。
「自分は意外と積極的に話すタイプかも」
「普段は自分からあまり発言しないことが多いけど、それは頭で色々と考えているからなのかな」
他者との対話を通して思考や行動の特性を比較することで、最終的に自分がどのような性格なのかを改めて認識していく時間となりました。
■「はたらく」を自分なりにイメージしてみる。
第3回となる11月21日(日)午前の講座は、人生のコントローラーを自分でしっかりと握っていくためのセルフコーチング術を学ぶ時間。
私たちは社会に出て「はたらく」なかで、様々な失敗や、困難な状況に出会うことがあります。
それらの出来事について考える際、
「あのとき本来こうするべきだった」
「こんな状況を招いてしまって、周囲に申し訳ない」
こんな風に、どうしても「反省」的な思考になりがち。
しかし、その出来事が自分にとってどんな意味をもったのかという「内省」的な思考で物事を捉えることで、
「自分にこんな思考のクセがあると気づけたことは収穫かも」
「この大変な状況にこのタイミングで遭遇できたのはとても貴重な経験だ」
大変な出来事も次へ進むための前向きなエネルギーへと変えていくことができます。
後半に行われたグループワークでは、これまでの自分の体験も参加者間で共有しながら、過去の失敗やモヤモヤをポジティブなイメージに変換していくトレーニングを実施。
「あのときはダメだと思っていたことも、自分の強みだったんじゃないかと思えたかも」
「はたらく」のなかにある「考える」という行為を前向きに楽しむことで、自分の可能性を自分で広げていく。
そんなセルフコーチング術を身をもって体感する時間となりました。
■「はたらく」をロールプレイしてみる。
今回用意されていた講座の最後は、withコロナ時代を生きていくための具体的な武器の身につけ方。
「コロナ禍を経て世の中の働き方が5年進んだ」という前置きを踏まえ、「はたらく」現場のなかで使われることの多い様々なITツールについて学びました。
初級者グループと上級者グループに分かれて、職場やチームでのコミュニケーションツールやスケジュール・タスク管理ツールなど、実際にデバイスやアプリを起動しながら使い方をロールプレイ。
これからの時代の働き方の一端を垣間見るような時間になったのではないかと思います。
■講座まとめ
全4回に渡る今回の講座は、自分自身の価値観や性格を主観・客観の両方の視点から見つめ直し、自分に起こった出来事への前向きな意味づけの仕方を学び、新しい時代の働き方を体験することで、自分がどんな「はたらく」をデザインしていけるかを考えていくためのヒントを顕在化していくような時間だったのではないかと思います。
今回の講座が、少しでも参加してくださったみなさんにとっての自信や安心につながっていれば幸いです。
参加できなかったみなさんへ
今回の講座に参加できなかったという方でも、サポステふくいやハローワーク福井にいくことで、様々な講座やプログラムに参加することができます。
それぞれで受けられるサポートの内容はぜひ下記の記事でチェックしてみてください。