動き出したいあなたの頼れる味方。 |サポステふくい〈地域若者サポートステーション〉
就職や転職に向けて新たな一歩を踏み出そうとするとき、あなたはまず何から始めますか?
「自分の進むべき道は自分で導き出せる」という人もいるかもしれませんが、「正直、何から手をつけていいかもわからない…!」という人も多いのではないでしょうか。
そんなときにぜひ頼っていただきたいのが、「地域若者サポートステーション」です。
サポステとは?
地域若者サポートステーション(通称:サポステ)は、 働くことに踏み出したい15歳~49歳までの仕事をされていない方や就学中でない方たちとじっくりと向き合い、ご本人やご家族だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出し、「職場定着するまで」を全面的にバックアップする厚生労働省委託の支援機関です。
全国の各都道府県に1箇所以上設置されていて、福井県には福井市光陽に1箇所、サポステがあります。
一体、サポステにいくとどんなサポートをしてもらえるんでしょう?
今回は、福井市の光陽にある「サポステふくい」に伺ってお話を聞いてきました!
▲サポステふくいのみなさん。今日はよろしくお願いします!
ーさっそくですが、サポステにいくとどんなサポートを受けることができるんでしょうか?
サポステの支援の中心となるのは個別相談です。サポステを頼ってこられる方一人ひとりの思いや考えを聞いていくなかで、次の一歩を踏み出すためにどんな準備が必要か一緒に確認し、その人に合ったプログラムをご提案しています。
▲まずは個別相談でじっくりと話を聞くところからスタート
サポステには、キャリアコンサルタントをはじめ、臨床心理士、社会福祉士、教員免許保持者など様々な専門性をもったスタッフがいるので、来られる方の状況や要望に合わせて細やかなサポートをしています。
▲様々な専門性をもったスタッフが常駐
ーまずは個別相談でそれぞれの状態や思いに寄り添いながら、その人にあった形で伴走していくというイメージですね。サポステが実施するプログラムには、どんなものがあるんでしょうか?
例えば、コミュニケーションが苦手な方を対象としたコミュニケーション講座やメンタルに関する講座、自己理解を深めるためのワーク、集団が苦手な方を対象としたグループワークなど、社会へ踏み出すための準備運動となるもの。また、就職や転職に向けた「模擬面接」「求人票の見方と応募書類の書き方」「パソコン講座」といったより実践的なものなど、それぞれのステージにあった内容のプログラムをご用意しています。就職氷河期世代の方も含め、全ての年代の方を対象にしたプログラムです。
上記以外のプログラムもホームページのサポステふくいのカレンダーで確認できるので、気になった方はぜひのぞいてみてほしいです。ちょっとした自慢になってしまいますが、ひとつのサポステでこれだけの数のプログラムがあるというのは、全国的にも珍しいと思います。
ただ、プログラムに参加したくないという方ももちろんいらっしゃいますので、プログラム参加はあくまでも利用者本人に決めていただきます。
ープログラムに参加することは、利用者にとってどのような経験として活きてくるでしょうか?
プログラムによって内容も様々なので一概には言えないですが、グループの中に身をおきながら自分を客観視できるということにはとても価値があると思います。1対1の個別相談では見えなかったその人の強みや弱みが、集団の中だと自然と浮かび上がってきます。
本人にとっては普段通りの行動が、ひょんなことで他の利用者から感謝されたりするような経験をする方もいらっしゃいます。
また、「自分はこれでいいんだ」「このままではだめかも」という発見もあるんです。
グループで行うプログラムの中での様々な実感や体感が、その人の変化に大きく影響するのではないかと思います。
ーサポステには、どんな方が利用者としていらっしゃいますか?
全く仕事についたことがないという人もいらっしゃいますが、何らかの理由で離職したという方が多いですね。幅広い年代の方が利用されていますが、やはり30歳、35歳、40歳という節目の歳を前にして「このままでいいんだろうか」と思い立って来られる方が多いと思います。
40歳以上の方ですと、転職歴が増えていくことに対する不安から、「できるだけ長く勤められる会社に入りたい」と来られる方が多いです。また、ご家族の怪我や病気などで働かざるを得なくなって、相談に来られる方も一定数います。
ーみなさん、どれくらいの頻度でサポステを利用されてるんですか?
来られる頻度や関わり方も人それぞれですね。応募活動に入られた方は、情報収集や面接練習のために週に1、2回来られる方もいますし、状況に応じて1~2ヶ月に1回こられるような方もいます。定期的に通うことでまずは生活のリズムを改善するという方もいますね。
就職に向けて動いているときだけでなく、就職してからも相談に来られる方もいます。
ただ、私たちが用意するプログラムは最終的には「働く」というところを目的としているので、利用者のみなさんにはサポステは「居場所」ではないということもお伝えしています。
ーなるほど。あくまでも、サポステと利用者をつなぐのは就労への意志なんですね。利用者のみなさんをサポートするうえで、スタッフのみなさんが気をつけていることがあれば教えてください。
スタッフ自身が自分の偏った価値観を利用者に押し付けないということですね。そうならないよう、月に1度、ケースカンファレンスを行って、それぞれ担当している相談者さんについての情報を共有しながら、別の視点から見た関わり方を話し合っています。そういった情報共有を日常のミーティングでも積極的に行いながら、担当者がいないときでも安心してサポステを利用していただけるような体制を目指しています。
ー就職氷河期世代のみなさんに伝えたいことがあれば、ぜひお願いします。
自分がどうしたいか、というところを大切にしてほしいですね。
いろんなことを抱え込んでしまって、自分は社会に合っていないと思い込む方もいますが、それは社会の価値観の影響が大きいと思います。
本当は生き方も働き方も人それぞれ。
物事を◯か×で判断してしまわない。
だから、サポステのプログラムを通していろんな人と話をし、考え方も人それぞれあることを知ってほしいと思います。
無理に自分を社会の価値観に合わせるのではなく、その人が自分らしく生きていける働き方を一緒に見つけていければと思います。
それから、新たなステップに進むときには、誰かに相談したり助けを求めたりできるようになるということがとても大切なことです。
自立というのはなんでも自分ひとりで解決することではなくて、頼れる人やものを上手に使いながら生きていく力なんじゃないかと思います。そのときに頼れる場所としてサポステを思い出してもらえるのであれば、とても嬉しいですね。
ー本当にそうですね。貴重なお話をありがとうございました!
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▲「サポステふくい」のある福井市光陽の福井県社会福祉センター
様々なステージにいる方々に向けて用意された様々なプログラムと、専門性と経験をもった心強いスタッフの面々。
地域若者サポートステーションは、少しでも動き出したいという気持ちをもつみなさんの頼れる味方です。
福井県内にあるサポステふくいの相談場所は、県内全域を対象とした福井市の「サポステふくい」、若狭地区を対象とした「小浜サテライト」、二洲地区を対象とした「若狭町サテライト」の3箇所あります。
「話だけでも聞いてみようかな…」
そう思った方は、まずは電話かメールで問い合わせてみませんか?
今日の一歩が、あなたの明日を動かします。
【支援機関情報】
WEBサイト|https://fukui-wss.com/
サポステふくい
所在地|〒910-0026 福井市光陽2丁目3-22 福井県社会福祉センター1階
TEL|0776-21-0311
FAX|0776-21-0313
開所日時|月~金曜日、第1・第3土曜日 9:00~17:00(祝日・年末年始を除く)
若狭町サテライト
所在地|〒919-1504 三方上中郡若狭町大鳥羽27-13-4
若狭ものづくり美学舎内(JR小浜線 大鳥羽駅舎内)
TEL・FAX|0770-64-5620
開所日時|月~金曜日 9:00~17:00(祝日・年末年始を除く)
小浜サテライト
所在地|〒917-0074 小浜市後瀬町1-6 勤労福祉会館2階
TEL・FAX|0770-64-5620
開所日時|月~金曜日 9:00~17:00(祝日・年末年始を除く)