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応援企業紹介|水野商品館株式会社

※〈応援企業紹介〉の記事では、就職氷河期世代の方々をはじめ、就職や転職活動に向き合うみなさんを応援する福井県内の企業を紹介していきます。採用に対する企業の考え方や、転職経験のある方々の体験談から、ぜひ明日に向き合うヒントを見つけていただければ幸いです。

今回は、アンティーク家具の販売を通してその魅力を発信している水野商品館株式会社(アンティーク家具専門店「Handle」)の水野社長と奈良さんにお話をお伺いしました。

■社長のお話|水野慎太郎さん

ー水野社長、今日はよろしくお願いいたします。
さっそくですが、現在御社では何名の方が従業員として働かれているんでしょうか?

よろしくお願いします。正社員が10名、梱包や発送をしてくれているパートさんが15,6名ほど働いてくれています。遠距離で働いてる人もいますね。年代でいうと、社員は20代後半〜60手前くらい、パートさんは30代〜40代の方が多いです。

ー採用活動はどのように行われているんでしょうか?

うちはハローワークでの求人だけです。それでもそこそこ反応はありますよ。なんとなく新卒よりも安心感があるので、中途の方を採用することがいまのところは多いです。

ー御社のどんなところに魅力を感じてみなさん応募をされるんでしょうか?

それは直接聞いてみないとわからないです(笑)。
でも、インテリアとかアンティークっていうのは、女性からすると素敵に見える部分もあるのかもしれないですね。

一応、うちはアンティーク業界では全国で見てもナンバーワンなんです。ネットで検索してもらうと大体一番上に出てくるので、それを見て調べてくださる方も結構います。

ー採用をされるときに基準にしていることなどはありますか?

うちの職場は女性にとって働きやすい環境のため、女性の割合が多いです。応募自体も女性が多くて、お客さんも女性が多い。就業時間的にも女性が働きやすいんだと思います。時間あたりの業務量をちゃんと気にして、その時間内に仕事を収めようと働いてくれる人が多いような印象がありますね。

働いてくれている方は子育て世代が多いので、子どもが熱を出したとか、何かあったらすぐ帰ってもらえばいいし、学校の行事があればそちらを優先してもらってもいいと伝えています。

育休、産休、時短。自分の生活スタイル優先で、空いてる時間で働いてもらう。みんながそういう状況なので、誰かに何かあったときにもみんなわかりあって理解しあえるというのはうちのいいところかもしれませんね。

ーこれから転職や就職に向かわれる方へ、メッセージやお伝えいただけることがあれば、お願いします。

いま私たちの事業としてはEC(electronic commerce:電子商取引と訳され、インターネット上でモノやサービスを売買すること全般)に力を入れています。接客ってすごく人柄を選ぶので採用も大変だったんですけど、ECならそれが関係ない。むしろこれまで採用してこなかったような人の中にも、いい人がたくさんいるんじゃないかと思っています。

もちろん何かスキルがあればそれはそれでいいですけど、むしろ素直に吸収してくれる人のほうがありがたいですね。真っ白な気持ちで会社の色に染まれる人がいれば、会社としても心強いと思います。

ー水野社長、ありがとうございました!

■転職経験者へのインタビュー|奈良朋子さん(37歳)

ー今日はよろしくお願いします。さっそくですが、入社されるまでの経緯を可能な範囲で教えていただけますか?

東京の音楽大学を出たあと、フリーランス的に演奏活動をしていました。世界を見たいという思いがあって2012年からずっとイタリアにいたんですけど、コロナが始まっていろんな活動に行き詰まりを感じたこともあって、コロナが爆発する直前に一時帰国したんです。そしたら現地に帰れなくなってしまって、2022年に日本に本帰国しました。

帰国してからは非常勤で働きながらフォトショップやWebデザインの勉強をして、それを活かせる仕事がしたいと思っていました。たまたま福井の人と繋がりがあったので福井にくることになって、そこで見つけたのがHandleでした。事業内容をみて単純に面白いなと思いましたし、勉強したことが活かせそうだなと。

私も海外に住んでいてアンティークの家具を使っていたのでわかるんですけど、イタリアは200年とか300年ものが当たり前なんです。象嵌技術もものすごい。木でできている家具の中に魂が存在しているような感じ。こういうものに触れながら生活するっていうことが、生きていく上でも大事なことだと思いましたし、こういうものとの出会いで誰かの人生観が変わる機会に携われるなら、自分自身も生きているという実感を得ながら働けるんじゃないかと思いました。

ー働き始めてから、どんな仕事をされているんでしょうか。大変なことはありましたか?

お客さんからの注文を受け付けて対応したりですとか、日替わりで発信している家具のスタイリングをしたりしてますね。スタイリングは、家具選びから撮影まで。

何を大変と定義するかにもよりますけど、仕事の量は多いかもしれないですね。やることがこれだけって決まっているわけではないですし、家具だけを知っていればいいだけじゃなくて、照明であったり雑貨であったり、いろんなことを勉強しなきゃいけない。

でも、知らないことを覚えていくのは楽しいです。
まだまだこれからですけど、ここで扱っているような、ちょっと古いものを使い続けることの良さを伝えることができたらいいかなと思います。

ーこれから転職活動や就職活動に向かわれるみなさんに、奈良さんの経験などからお伝えいただけることがあれば、ぜひお願いします。

自分にリミッターをかけないことですかね。
人って、自分で思っている以上にいろんな能力があると思うんです。それを信じてあげること。周りに信じてもらうより先に、自分自身が自分だったらきっとここまでできる、自分しかできないと思い込んでみる。

私自身も、音楽活動をしていたときはプログラムづくりとかチケットやチラシづくりも自分たちでやらないといけない状況だったので、お客さんにどう情報をとどけたらいいかっていうデザインについて考えた経験もあったんです。

その経験が15年後のいま、この仕事につながってくるとは全く思っていなかったですけど、そういうことって結構ある気がして。いつか表舞台で活かせるものを、自分のカードとして集めておくということは、やってみてもいいんじゃないでしょうか。

ー奈良さん、ありがとうございました!

【応援企業情報】

水野商品館株式会社(アンティーク家具専門店「Handle」)
所在地|〒910-0019 福井市春山2-9-13
TEL|0776-21-4700
WEB|https://handle-marche.com/


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