セミナーレポート|「新しい働き方で経験と収入を増やす」
令和6年11月10日(日)、就職氷河期世代支援セミナー「新しい働き方で経験と収入を増やす」が開催されました!
今回は、求職者のみなさんを主な対象としたセミナー。
講師は株式会社akeruの大連達揮さんです。
今回のテーマである「新しい働き方で経験と収入を増やす」を紐解いていくためにメインで取り上げられたのは、スキマバイトサービスの活用。
スキマバイトサービスとは、スポットで働いてほしい雇用主と、スキマ時間で働きたいワーカーのマッチングをはかるサービスです。
1日だけ、3時間だけなど、単発でも働ける求人がそろっています。
仕事をしたいワーカーにとっても、人材不足に悩む企業や事業者にとってもメリットの多いサービスとして、様々な会社からアプリがリリースされています。
スキマバイトサービスのメリット
スキマバイトサービスを使うことのメリットのひとつは、今回のテーマにも含まれている「収入を増やす」という点。
生活の中の空き時間を使ってアルバイトを行えるため、回数や時間を重ねることで自身の収入を増やしていくことができます。
もうひとつのメリットは、数ある募集の中から様々な仕事に挑戦できるため、自分に合った仕事探しを無理なく行うことができるということ。
サービス内の募集には、飲食、物流、小売といった業種をはじめ、ホテル・旅館、農業、介護、ブライダル・葬祭など多種多様な業種からのワーカー募集が溢れています。
これまでの経験を活かして得意な仕事を選ぶこともできますし、全く新しい業種での仕事に挑戦することもできるため、スキマバイトで様々な仕事を「つまみ食い」して経験値を増やしつつ、自分の向き不向きも経験をもとに判断することができます。
求人を出している事業者の中には、スキマバイトにきてくれるワーカーから長期での雇用や社員としての雇用を見据えている事業者も多いため、ワーカー自身もサービスをうまく活用することで就職活動に活かすことができます。
変化する時代とライフステージモデル
セミナーの中では、スキマバイトサービスについての一通りの説明とともに、こういったサービスが増えてきた背景や日本人のライフステージの変化について語られました。
世の中の人材不足はそもそも全体の人口が少ないという社会構造によるものであり、景気の良し悪しとは異なる要因で起こっているということ。
その中で、企業側からの視点で言えば人材の確保、ワーカー目線では仕事先と経験・報酬の獲得というメリットがあるためスキマバイトという働き方が広がってきたといいます。
他方、人々のライフスタイルも「教育ー仕事ー引退」という従来の「3ステージ」モデルから、そのような区切りがなくなり人生の各所で学び直しが行われる「マルチ・ステージモデル」へと変化していて、より分岐点の多い「迷いやすい」世の中になってきているのだといいます。
つくれる図形の数を増やす
では、そのような迷いやすい世の中を、どう生きていけばよいのか。
大連さんからの提案は、「(キャリアの図形をつくるための)『点』をたくさん打っていきましょう」ということでした。
「点=自分にできる仕事や過去の経験」と考えると、例えばその点が3つしかなければ三角形しかつくることができませんが、4つ5つと増えていくことで様々な形の図形を描いていくことができるようになります。
図形の数は、自分が置かれた状況の中で用意できる選択肢の数と同じです。
人生の分岐点に立ったとき、いかに多くの図形を選択肢として用意することができるか。
それこそが迷いやすい世の中を生きていくために必要な思考のひとつです。
「まず働いてみる」の一歩を実現するスキマバイト
大連さんによれば、「キャリア」という言葉の語源は「轍(わだち)」という意味なのだそうです。
キャリアと聞くと未来のことを思い浮かべがちですが、未来はこれまでのキャリア(轍)の先につくられていきます。
このレポートを読んでくださっている方の中には、まさにいま人生の分岐点に立ち、これから歩む道を決めかねているという方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときに、「まず働いてみる」という経験の獲得を実現することができるひとつの選択肢がスキマバイトサービスです。
スキマバイトで経験を積みながら、自分の「点」を増やし可能性を広げていく。
そんな時間を積み重ね、しっかりと轍をつくっていくことで、新しいキャリアを切り拓いていくことができるかもしれません。